高校の演劇部の物語です。
主人公は２年生の女子で演劇部の部長をしています。
すべて彼女の目線で語られています。

どこの高校の演劇部でも目標は、地区大会を勝ち県大会を勝ち
ブロック大会を勝ち、そして全国大会で優勝することです。

弱小演劇部である彼女の高校は、毎年地区予選が通過できません。

新学期になって彼女が部長になったとき、美術部に新任の女性教師が
配属されました。うわさによると演劇が少しは分かるらしい。

部長は女性教師に演劇部も兼任してもらいたいとお願いに行く事にしました。

強引に承諾してもらったあとに分かったことがあります。

実はこの先生はつい最近まで大学の演劇界で「学生演劇の女王」と
呼ばれていた有名人だったのです。れっきとした演劇女優だったのです。

数日後、演劇部の練習を見た新任教師が部員に問います。
「で、みんなの目標は」
すると「地区大会で勝つ事」です。
先生は言います。
「まず、ブロック大会に出て勝ちましよう」
「えー、地区大会でも勝てんのに、、、」

えらいことになりました。
ここから部員は自分自身との戦いが始まります。

どうなる、弱小、高校演劇部よ。