かなりのシリーズに成っているので期待しましたが、それほどではなかった。
　同著者の「分解日記」が面白過ぎたためか？、それでも中盤からは一気読みでした。
　とにかく読みやすく、あり得ない話のオンパレードかもしれませんが最近一番好きな作家さんです。

弁護士の百瀬は、30連敗眼のお見合いを終えて帰宅途中、大の男の便を踏む。
靴磨きの老婆は、片方だけキレイに実が消えゲルト時間切れと切り上げる。
片方だけ新品のようになった彼の革靴はシンデレラシューズの最高級品サクライ作。
一方、天園児では社葬が行われていた、しかい喪主が乗り込む前に霊柩車は出発してしまう。
大阪からやってきた珍妙な二人組に、宝塚スターのような獣医師、結婚相談所のドスのきいた声の担当者。
無関係なようでつながっていく世界がおもしろい。