上巻もそうですが、あまり若い頃に読んでも共感できない部分が強い気がします。

自分のこれまでの人生でのいろいろな経験を、まざまざと思い出すことになる本でした。

他の方のレビューにもあるように、下巻においては確かに女性にとって多少嫌な気持ちになる部分はあるかと思います。

時間を置いて再読する可能性が高い本かもしれません。

　上巻のみである程度完結していると思いますが、あとがきにある様にある人にささげる作品とのこと、下巻は大変丁寧に上巻を踏襲した内容で結末がしっかりと描かれています。 
　この作品を通して一番感じたことは、懐かしい曲を聴いて若い頃を思い出すように、今では殆んど思い出すことのない自分の青春時代を思い起こしたことでした、小説を読んでいてこの様な気持ちになったのはたぶん初めての様な気がします。 
　女性の方が読むと不快に思われる箇所があるかもしれませんが、この先色々なことを忘れた頃また読み返したいと思います。