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梅雨物語
KADOKAWA 2023.7
貴志 祐介
∥著
(5人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊
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竜王図書館 <1012663124>
貸出可 / 1F棚15/913.6オオーコ / / /913.6/キ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-04-112508-3
13桁ISBN
978-4-04-112508-3
書名ヨミ
バイウ モノガタリ
著者ヨミ
キシ ユウスケ
分類記号
913.6
価格
¥1950
出版者ヨミ
カドカワ
大きさ
20cm
ページ数
322p
内容
内容:皐月闇 ぼくとう奇譚 くさびら
抄録
命を絶った青年が残した1冊の句集。そこに記された13句を解釈していくほどに、隠された秘密が浮かび上がり…。ホラーとミステリの極北に至る3編。『小説野性時代』掲載を単行本化。
著者紹介
大阪府生まれ。京都大学経済学部卒。「黒い家」で日本ホラー小説大賞、「硝子のハンマー」で日本推理作家協会賞、「新世界より」で日本SF大賞を受賞。
内容細目・詳細
1
内容書名
皐月闇
内容書名ヨミ
サツキヤミ
2
内容書名
ぼくとう奇譚
内容書名ヨミ
ボクトウ キタン
3
内容書名
くさびら
内容書名ヨミ
クサビラ
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妖しい世界
(2023/07/29)
あめんぼう/東温市立図書館
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3話からなる短編集
「皐月闇」
一人暮らしの老いた主人公の男性の元に、元教え子の女性が訪ねて来る。
彼女は俳句をしている主人公に、自殺した兄の遺した句集を見て欲しいと言う。
闘病中の母親がその句集を焼き捨てろと言っている。
なので、その句集を読んで主人公がどんな感想を持つのか教えて欲しいと。
主人公は「皐月闇」というその句集を読み、中から十三句を抜粋する。
その十三句の中に、兄の犯した罪が露呈されていると彼なりの推理を教え子に話す。
それは沖縄の海で行方不明になり、殺されたかつての教え子の女性と重なってー。
私は俳句を日記がわりに作る事がある。それらの俳句は日記に書かれた文章よりも、読んでいるとその時の事を鮮やかに思い出させてくれる。
もしや、私が認知症になっても、それらの俳句を読むと記憶が呼び覚まされるのかも知れない。
そんな事を思う話だった。
「ぼくとう奇譚」
銀座にある、有名な小説家も訪れるような高級バー。
そこを訪れた主人公の男性は最近、黒い蝶の夢を見る。
そのバーでひと時を過ごした後、主人公は修験者装束の男に声をかけられる。
男は主人公はこのままでは死んでしまうと言い、それを避けるには自分の作ったお札を家に貼れと言う。
男の言われるまま過ごしていた主人公だったが、途中で修験者は急用で別の所へ行く事になり、他の修験者が家を訪れる。
その男は家中のお札をはがすよう忠告し、言われるままにした主人公は7人の花魁のいる遊郭の夢を見る。
7人の花魁の内1人が正解、他を選べば自分は死ぬ。
主人公が選んだのはー。
とても幻想的な話だった。
「くさびら」
軽井沢の別荘で過ごす工業デザイナーの男性。
彼はある日、庭の芝生にキノコが丸く円を描いているのを見つける。
それは「妖精の輪」と呼ばれるもの。
彼には妻と息子がいるが、二週間前から家出している。
その妻子と主人公の間をつなぐのが近くに住む従姉妹の男性。
従姉妹は主人公に代わり、ラインで妻とのやりとりをしてくれている。
やがて、キノコは増えていき、異変を感じた主人公は修験者となった知り合いの女性に何とかして欲しいと頼む。
以前から貴志祐介さんの本を読む度に、この人は博識で、一度興味をもったら何でもとことん掘り下げる人だな・・・と思っていた。
今回も、ぼくとう蛾や「妖精の輪」なんて存在をこの本で初めて知った。
ただ、俳句の事は自分が知ってるだけに、主人公達が俳句の一つ一つを掘り下げて解釈している様子を見ていると、それはどうだろ・・・と思ったりもした。
今までも私が知らないからすごい・・・と思ってただけで詳しい人が見たらそう思うのもあったのかもな・・・なんて事を思ったりもした。
それでも、抜粋した十三句を見ると中々なものだと思う。
主人公は駄作だとバッサリ切ってるけど、そこまででもないと思う。
この小説のために俳句の事を急きょ勉強して作ったのならさすがだと思う。
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「皐月闇」
一人暮らしの老いた主人公の男性の元に、元教え子の女性が訪ねて来る。
彼女は俳句をしている主人公に、自殺した兄の遺した句集を見て欲しいと言う。
闘病中の母親がその句集を焼き捨てろと言っている。
なので、その句集を読んで主人公がどんな感想を持つのか教えて欲しいと。
主人公は「皐月闇」というその句集を読み、中から十三句を抜粋する。
その十三句の中に、兄の犯した罪が露呈されていると彼なりの推理を教え子に話す。
それは沖縄の海で行方不明になり、殺されたかつての教え子の女性と重なってー。
私は俳句を日記がわりに作る事がある。それらの俳句は日記に書かれた文章よりも、読んでいるとその時の事を鮮やかに思い出させてくれる。
もしや、私が認知症になっても、それらの俳句を読むと記憶が呼び覚まされるのかも知れない。
そんな事を思う話だった。
「ぼくとう奇譚」
銀座にある、有名な小説家も訪れるような高級バー。
そこを訪れた主人公の男性は最近、黒い蝶の夢を見る。
そのバーでひと時を過ごした後、主人公は修験者装束の男に声をかけられる。
男は主人公はこのままでは死んでしまうと言い、それを避けるには自分の作ったお札を家に貼れと言う。
男の言われるまま過ごしていた主人公だったが、途中で修験者は急用で別の所へ行く事になり、他の修験者が家を訪れる。
その男は家中のお札をはがすよう忠告し、言われるままにした主人公は7人の花魁のいる遊郭の夢を見る。
7人の花魁の内1人が正解、他を選べば自分は死ぬ。
主人公が選んだのはー。
とても幻想的な話だった。
「くさびら」
軽井沢の別荘で過ごす工業デザイナーの男性。
彼はある日、庭の芝生にキノコが丸く円を描いているのを見つける。
それは「妖精の輪」と呼ばれるもの。
彼には妻と息子がいるが、二週間前から家出している。
その妻子と主人公の間をつなぐのが近くに住む従姉妹の男性。
従姉妹は主人公に代わり、ラインで妻とのやりとりをしてくれている。
やがて、キノコは増えていき、異変を感じた主人公は修験者となった知り合いの女性に何とかして欲しいと頼む。
以前から貴志祐介さんの本を読む度に、この人は博識で、一度興味をもったら何でもとことん掘り下げる人だな・・・と思っていた。
今回も、ぼくとう蛾や「妖精の輪」なんて存在をこの本で初めて知った。
ただ、俳句の事は自分が知ってるだけに、主人公達が俳句の一つ一つを掘り下げて解釈している様子を見ていると、それはどうだろ・・・と思ったりもした。
今までも私が知らないからすごい・・・と思ってただけで詳しい人が見たらそう思うのもあったのかもな・・・なんて事を思ったりもした。
それでも、抜粋した十三句を見ると中々なものだと思う。
主人公は駄作だとバッサリ切ってるけど、そこまででもないと思う。
この小説のために俳句の事を急きょ勉強して作ったのならさすがだと思う。