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子供は怖い夢を見る
KADOKAWA 2021.9
宇佐美 まこと
∥著
(9人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
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竜王図書館 <1012446074>
貸出可 / 1F棚14/913.6ア-オウ / / /913.6/ウ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-04-111552-7
13桁ISBN
978-4-04-111552-7
書名ヨミ
コドモ ワ コワイ ユメ オ ミル
著者ヨミ
ウサミ マコト
分類記号
913.6
価格
¥1800
出版者ヨミ
カドカワ
大きさ
20cm
ページ数
354p
抄録
虐待で死んだ妹を生き返らせてくれたのは、航のクラスメイトの蒼人と彼の家族だった。彼らは妹を連れて失踪した。22年後、妹と奇跡的に再会した航は、蒼人たちが不老の魔族で、世界に蔓延する感染症の原因だと知らされ…。
著者紹介
1957年愛媛県生まれ。「るんびにの子供」で『幽』怪談文学賞<短編部門>大賞、「愚者の毒」で日本推理作家協会賞<長編及び連作短編集部門>を受賞。ほかの著書に「入らずの森」など。
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血縁
(2021/10/15)
あめんぼう/東温市立図書館
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家族、血縁というものについて考えさせられる本だった。
主人公は子供の頃に、母親と赤ん坊の妹との3人で宗教施設で育った経験をもつ男性。
彼はそれが元で学校でひどい虐めにあっていた。
そんな折、彼の前に転校生の青い目の少年が現れる。
彼は誰とも仲良くなろうとしない少年で、やがて主人公と仲良くなる。
少年も主人公と一緒に虐められるようになるが、彼は淡々とそれを受け入れている。
彼には不思議な力があった。
それは彼の家族も同様で、特に祖父は死んだ生き物を生き返らせる力をもっていた。
ある日、妹が熱を出して苦しむも病院には行けず、宗教施設の手当てにより死んでしまう。
彼らはそれを隠蔽しようとし、母親も止めようとしない。
死んでしまった妹を友人の祖父の力で生き返らせる主人公。
やがて成長した彼はふとした事がきっかけで一人の男性と出会い、彼の経営している会社で生き別れとなった妹を見つける。
妹は友人の家族と途中まで暮らしていた。
そして、妹は友人家族の事を「魔族」だと言う。
この物語に出てくる「妹」が嫌いだった。
最初から彼女のとる態度の一つ一つが癇に障った。
最初、主人公を拒絶しながら、必要な時だけ頼ってくる。
母親を嫌う主人公の気持ちを理解しようとせず、自分は母親と暮らして可愛げのない態度をとる。
何故、それが気になるかというと、自分も同じようにされてきたからだと気づいた。
多分、そういう経験がない人は読んでいて、それは当然だよね、という感想になると思う。
私も早めにガオのようになれば良かった。
彼の言った、淋しさが弱みだというような言葉。
その通りだと思う。
もし、血のつながってない人間ならここまで憎むだろうか、蟠りをもつだろうか。
何年も。
何十年も。
縁を切りたくてもどこかで切れずにいる自分というものに嫌悪を感じてしまう。
今、コロナが世界中に蔓延している。
それを仄めかす世界がこの話の中でも広がっていて、コロナに似たウイルスが描かれている。
鳥を介してーというのはなるほど・・・と思った。
自分自身、鳥のフンのウイルスで2回ほど病院にかかるような事になったので頷ける。
話の着地点がいい。
読後感がいいし、この結末につながるのか・・・と思った。
だけど、お金がある、無しの一点で人の人生って変ってしまうんだろうかとも思った。
この母親の性格は同じはずなのに・・・とまで考えるのは私個人の嫌らしい考えだとは思う。
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あめんぼう/東温市立図書館
主人公は子供の頃に、母親と赤ん坊の妹との3人で宗教施設で育った経験をもつ男性。
彼はそれが元で学校でひどい虐めにあっていた。
そんな折、彼の前に転校生の青い目の少年が現れる。
彼は誰とも仲良くなろうとしない少年で、やがて主人公と仲良くなる。
少年も主人公と一緒に虐められるようになるが、彼は淡々とそれを受け入れている。
彼には不思議な力があった。
それは彼の家族も同様で、特に祖父は死んだ生き物を生き返らせる力をもっていた。
ある日、妹が熱を出して苦しむも病院には行けず、宗教施設の手当てにより死んでしまう。
彼らはそれを隠蔽しようとし、母親も止めようとしない。
死んでしまった妹を友人の祖父の力で生き返らせる主人公。
やがて成長した彼はふとした事がきっかけで一人の男性と出会い、彼の経営している会社で生き別れとなった妹を見つける。
妹は友人の家族と途中まで暮らしていた。
そして、妹は友人家族の事を「魔族」だと言う。
この物語に出てくる「妹」が嫌いだった。
最初から彼女のとる態度の一つ一つが癇に障った。
最初、主人公を拒絶しながら、必要な時だけ頼ってくる。
母親を嫌う主人公の気持ちを理解しようとせず、自分は母親と暮らして可愛げのない態度をとる。
何故、それが気になるかというと、自分も同じようにされてきたからだと気づいた。
多分、そういう経験がない人は読んでいて、それは当然だよね、という感想になると思う。
私も早めにガオのようになれば良かった。
彼の言った、淋しさが弱みだというような言葉。
その通りだと思う。
もし、血のつながってない人間ならここまで憎むだろうか、蟠りをもつだろうか。
何年も。
何十年も。
縁を切りたくてもどこかで切れずにいる自分というものに嫌悪を感じてしまう。
今、コロナが世界中に蔓延している。
それを仄めかす世界がこの話の中でも広がっていて、コロナに似たウイルスが描かれている。
鳥を介してーというのはなるほど・・・と思った。
自分自身、鳥のフンのウイルスで2回ほど病院にかかるような事になったので頷ける。
話の着地点がいい。
読後感がいいし、この結末につながるのか・・・と思った。
だけど、お金がある、無しの一点で人の人生って変ってしまうんだろうかとも思った。
この母親の性格は同じはずなのに・・・とまで考えるのは私個人の嫌らしい考えだとは思う。