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アンブレイカブル
KADOKAWA 2021.1
柳 広司
∥著
(6人)
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貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊
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竜王図書館 <1012421416>
貸出可 / 1F棚19/913.6モロ914.6カ / / /913.6/ヤ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-04-110941-0
13桁ISBN
978-4-04-110941-0
書名ヨミ
アンブレイカブル
著者ヨミ
ヤナギ コウジ
分類記号
913.6
価格
¥1800
出版者ヨミ
カドカワ
大きさ
20cm
ページ数
262p
内容
内容:雲雀 叛徒 虐殺 矜恃
抄録
1925年、治安維持法成立。太平洋戦争の軍靴の響きが迫るなか、罪状捏造に走る官憲と信念を貫く男たちとの闘いが始まった-。小林多喜二、三木清…。法の贄となった、敗れざる者たちの矜持を描く。歴史スパイ・ミステリ。
著者紹介
1967年生まれ。「贋作「坊っちゃん」殺人事件」で朝日新人文学賞、「ジョーカー・ゲーム」で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門を受賞。
内容細目・詳細
1
内容書名
雲雀
内容書名ヨミ
ヒバリ
2
内容書名
叛徒
内容書名ヨミ
ハント
3
内容書名
虐殺
内容書名ヨミ
ギャクサツ
4
内容書名
矜恃
内容書名ヨミ
キョウジ
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タイトルが意味不明?
(2023/10/13)
子門/筑前町図書館
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そもそも、このタイトルの意図がよく判らない。
辞書には「壊すことができない」とあって、主人公たちの生きざまを読んでいくと
「たしかに、そうなのだろうな」とは思うが、だからといって、コレはないのでは
ないか?初見の人に手に取りやすいシロモノにしておくべき、と愚考。
で、内容。日中戦争から太平洋戦争にかけて、軍国主義の道を辿る日本。邪魔な存
在は排除されていく。作家・小林多喜二、川柳人・鶴彬、出版社の編集者たち、そ
して哲学者・三木清。
僕個人としては、久々に懐かしい個人名を眼にできて楽しかった。三木清など、学
生時代以来だから、ン十年ぶりか?当時、先輩たちの座右の書の一冊が三木清であ
り、その凄絶な生き方(死に方)も惹く一因であったとおもう。
小林多喜二はこれまた有名すぎる人物、作品であるが、勤務先の銀行内であれだけ
人望があったとはうかつにも知らなかった。意外な知見を得た。
鶴彬。この方については、恥ずかしながら、まったく無知であった。
先日、「西日本新聞」のコラム「永田健の時代斜め読み」で知り、彼の伝記などを
読んでいる最中。本作にもあるように、なかなかに型破りな人物であったようだ。
ただし、彼が憲兵の一員となる可能性があった・・・とは考えにくいけども。
ついでながら、鶴彬の川柳をいくつか挙げておく。
手と足をもいだ丸太にしてかへし
もう綿くずを吸へない肺でクビになる
ざん壕で読む妹を売る手紙
タマ除けを産めよ殖やせよ勲章やろう (旧字そのまま)
辛辣などというレベルではない。
肺腑をえぐる、素直にそんな感想をもってしまう。
権力者側からするなら、憎悪するって感じではなかったろうか。
それは一人、鶴彬だけではなく、小林多喜二も三木清も、そして若き出版人たち
へも共通して向けられた憎悪であった。
いずれも若くして不本意な死を強制された人々である。
だからといって、おのれの生きざまを後悔して死んでいったとは思わない。
その名前は、伝説となり、人の世が続く限り忘れられることはない。
そのイミで「アンブレイカブル」なのだろう。
ただし、本書を読者が真剣に読むのは、逆説的ではあるが、あまりいい傾向では
ないとおもう。気楽に楽しめるそんな世の中が続いてほしいものではある。
追記
「叛徒」は「はんと」とよむ。「ほんと」ではない。
図書館各位。訂正を求めたい。
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貸出可 / 1F棚19/913.6モロ914.6カ / / /913.6/ヤ/ / 帯出可
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子門/筑前町図書館
辞書には「壊すことができない」とあって、主人公たちの生きざまを読んでいくと
「たしかに、そうなのだろうな」とは思うが、だからといって、コレはないのでは
ないか?初見の人に手に取りやすいシロモノにしておくべき、と愚考。
で、内容。日中戦争から太平洋戦争にかけて、軍国主義の道を辿る日本。邪魔な存
在は排除されていく。作家・小林多喜二、川柳人・鶴彬、出版社の編集者たち、そ
して哲学者・三木清。
僕個人としては、久々に懐かしい個人名を眼にできて楽しかった。三木清など、学
生時代以来だから、ン十年ぶりか?当時、先輩たちの座右の書の一冊が三木清であ
り、その凄絶な生き方(死に方)も惹く一因であったとおもう。
小林多喜二はこれまた有名すぎる人物、作品であるが、勤務先の銀行内であれだけ
人望があったとはうかつにも知らなかった。意外な知見を得た。
鶴彬。この方については、恥ずかしながら、まったく無知であった。
先日、「西日本新聞」のコラム「永田健の時代斜め読み」で知り、彼の伝記などを
読んでいる最中。本作にもあるように、なかなかに型破りな人物であったようだ。
ただし、彼が憲兵の一員となる可能性があった・・・とは考えにくいけども。
ついでながら、鶴彬の川柳をいくつか挙げておく。
手と足をもいだ丸太にしてかへし
もう綿くずを吸へない肺でクビになる
ざん壕で読む妹を売る手紙
タマ除けを産めよ殖やせよ勲章やろう (旧字そのまま)
辛辣などというレベルではない。
肺腑をえぐる、素直にそんな感想をもってしまう。
権力者側からするなら、憎悪するって感じではなかったろうか。
それは一人、鶴彬だけではなく、小林多喜二も三木清も、そして若き出版人たち
へも共通して向けられた憎悪であった。
いずれも若くして不本意な死を強制された人々である。
だからといって、おのれの生きざまを後悔して死んでいったとは思わない。
その名前は、伝説となり、人の世が続く限り忘れられることはない。
そのイミで「アンブレイカブル」なのだろう。
ただし、本書を読者が真剣に読むのは、逆説的ではあるが、あまりいい傾向では
ないとおもう。気楽に楽しめるそんな世の中が続いてほしいものではある。
追記
「叛徒」は「はんと」とよむ。「ほんと」ではない。
図書館各位。訂正を求めたい。