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虜囚の犬
KADOKAWA 2020.7
櫛木 理宇
∥著
(9人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊
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竜王図書館 <1012400568>
貸出可 / 1F棚15/913.6オオーコ / / /913.6/ク/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-04-109295-8
13桁ISBN
978-4-04-109295-8
書名ヨミ
リョシュウ ノ イヌ
著者ヨミ
クシキ リウ
分類記号
913.6
価格
¥1700
出版者ヨミ
カドカワ
大きさ
19cm
ページ数
381p
抄録
元家裁調査官の白石がかつて担当した少年・治郎が安ホテルで死体となって発見された。警察が彼の自宅を訪ねると、そこには監禁・虐待された女性が…。史上最悪の監禁犯を殺したのは誰? 『カドブンノベル』連載等を単行本化。
著者紹介
1972年新潟県生まれ。「ホーンテッド・キャンパス」で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。ほかの著書に「死刑にいたる病」「虎を追う」など。
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(2020/11/20)
あめんぼう/東温市立図書館
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ビジネスホテルで男性がめった刺しにされ殺害される事件が起きる。
その被害者宅を訪問した刑事たちは隠し部屋に監禁されている女性を発見する。
女性は他にも監禁されていた女性がいて、その女性は以前死んだ、さらに、他にもこの家で殺された女性がいたのだと言う。
過去のトラウマにより、今は仕事を辞めて妹の家事をしている元家裁調査官の男性は、友人の刑事にビジネスホテルで殺された被害者について聞かれる。
被害者は主人公が家裁調査官だった頃、担当した事のある少年だった。
少年は横暴な父親によって虐待を受け、その頃は気弱でとても女性を監禁、暴行するようには見えなかったが・・・。
事件に興味をもった主人公は単独で被害者男性の周囲を探っていく。
そうする中で、事故でなくなった被害者男性の父親を恨んでいた一家の存在が浮上する。
それと別に、複雑な家庭環境の高校生の少年二人の話が途中から描かれる。
一人は義理の母親に虐待を受け家にいられない少年。
もう一人は少女のような美少年で、カリスマ性があるが、サイコっぽい所のある少年。
虐待を受けていた少年は声をかけてきた美少年にどんどん惹かれていく。
ビジネスホテルの殺人事件に異様に興味をもつ美少年の様子を見て、実は彼が犯人なのでは?と思うようになる。
あっという間に読んでしまった。
最近、集中力がなくて本を読むのに時間がかかるけど、この本は一気読み。
上手に読まされたな・・・と読み終わって思う。
ストーリーに惹きつけるのがとにかくうまい。
最初の場面で監禁されているのは誰だろう?と思うし、読み進める内に、本当に殺された男性が女性たちを監禁していたのか?とか、もしそうならその理由は?と思う。
さらに、少年二人の話に場面が変り、この話はどうつながるんだろう?と思う。
・・・という風に引きつけられた分、結末と真相にはイマイチ・・・という感じになった。
そこまでする説得性が感じられなかったのは犯人と、その犯行理由になった「アズサ」という女性とのエピソードが無かったからだと思う。
そこがあればもっと感じる所もあったのに・・・。
あえて書かなかったのは犯人像が少し読めてしまうからかな・・・と思った。
この本では結構な暴力シーン、レイプ、近親相姦というものが描かれているけど、読後感は悪くない。
何故かというと、主人公の男性がこの事件に関わる事によって再生していくという物語でもあるから。
過去の不幸な事件により、心の傷を負って、何年も家に引きこもるような生活をしていた主人公の男性。
そんな人が事件の事を知って、当時の関係者に聞き込みのような事をしていくのは見ていて「すごい・・・」と思った。
そして、行動する事によって自身が知らない内に変わっている。
何年も罪悪感を抱えて仕事まで辞めてしまった主人公だけど、そういう人だからこそ、信頼できる人だと思うし、人の心の痛みが分かる人だと思った。
それで、何もないようにしれーっとできる人が自分担当のカウンセラーなら私は嫌だと思う。
それと、反対の性格のように思える、主人公の妹や友人の刑事。
彼らを見ると、シンプルに健康的に生きる事が素晴らしいと思える。
ただ、そういう人には、この小説は書けないだろうと思った。
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あめんぼう/東温市立図書館
その被害者宅を訪問した刑事たちは隠し部屋に監禁されている女性を発見する。
女性は他にも監禁されていた女性がいて、その女性は以前死んだ、さらに、他にもこの家で殺された女性がいたのだと言う。
過去のトラウマにより、今は仕事を辞めて妹の家事をしている元家裁調査官の男性は、友人の刑事にビジネスホテルで殺された被害者について聞かれる。
被害者は主人公が家裁調査官だった頃、担当した事のある少年だった。
少年は横暴な父親によって虐待を受け、その頃は気弱でとても女性を監禁、暴行するようには見えなかったが・・・。
事件に興味をもった主人公は単独で被害者男性の周囲を探っていく。
そうする中で、事故でなくなった被害者男性の父親を恨んでいた一家の存在が浮上する。
それと別に、複雑な家庭環境の高校生の少年二人の話が途中から描かれる。
一人は義理の母親に虐待を受け家にいられない少年。
もう一人は少女のような美少年で、カリスマ性があるが、サイコっぽい所のある少年。
虐待を受けていた少年は声をかけてきた美少年にどんどん惹かれていく。
ビジネスホテルの殺人事件に異様に興味をもつ美少年の様子を見て、実は彼が犯人なのでは?と思うようになる。
あっという間に読んでしまった。
最近、集中力がなくて本を読むのに時間がかかるけど、この本は一気読み。
上手に読まされたな・・・と読み終わって思う。
ストーリーに惹きつけるのがとにかくうまい。
最初の場面で監禁されているのは誰だろう?と思うし、読み進める内に、本当に殺された男性が女性たちを監禁していたのか?とか、もしそうならその理由は?と思う。
さらに、少年二人の話に場面が変り、この話はどうつながるんだろう?と思う。
・・・という風に引きつけられた分、結末と真相にはイマイチ・・・という感じになった。
そこまでする説得性が感じられなかったのは犯人と、その犯行理由になった「アズサ」という女性とのエピソードが無かったからだと思う。
そこがあればもっと感じる所もあったのに・・・。
あえて書かなかったのは犯人像が少し読めてしまうからかな・・・と思った。
この本では結構な暴力シーン、レイプ、近親相姦というものが描かれているけど、読後感は悪くない。
何故かというと、主人公の男性がこの事件に関わる事によって再生していくという物語でもあるから。
過去の不幸な事件により、心の傷を負って、何年も家に引きこもるような生活をしていた主人公の男性。
そんな人が事件の事を知って、当時の関係者に聞き込みのような事をしていくのは見ていて「すごい・・・」と思った。
そして、行動する事によって自身が知らない内に変わっている。
何年も罪悪感を抱えて仕事まで辞めてしまった主人公だけど、そういう人だからこそ、信頼できる人だと思うし、人の心の痛みが分かる人だと思った。
それで、何もないようにしれーっとできる人が自分担当のカウンセラーなら私は嫌だと思う。
それと、反対の性格のように思える、主人公の妹や友人の刑事。
彼らを見ると、シンプルに健康的に生きる事が素晴らしいと思える。
ただ、そういう人には、この小説は書けないだろうと思った。