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異形のものたち
KADOKAWA 2017.11
小池 真理子
∥著
(3人)
蔵書数: 1冊
貸出数: 0冊
貸出可能数: 1冊
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竜王図書館 <1012298509>
貸出可 / 書庫一般書 / / /913.6/コ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-04-105861-9
13桁ISBN
978-4-04-105861-9
書名ヨミ
イギョウ ノ モノタチ
著者ヨミ
コイケ マリコ
分類記号
913.6
価格
¥1400
出版者ヨミ
カドカワ
大きさ
20cm
ページ数
244p
内容
内容:面 森の奥の家 日影歯科医院 ゾフィーの手袋 山荘奇譚 緋色の窓
抄録
“この世のものではないもの”は、いつも隣り合わせでそこにいる-。甘美な恐怖が心奥をくすぐる、大人のための幻想怪奇小説集。「面」「日影歯科医院」など全6編を収録する。『小説野性時代』掲載を単行本化。
著者紹介
1952年東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。「恋」で直木賞、「無花果の森」で芸術選奨文部科学大臣賞、「沈黙のひと」で吉川英治文学賞を受賞。
内容細目・詳細
1
内容書名
面
内容書名ヨミ
メン
2
内容書名
森の奥の家
内容書名ヨミ
モリ ノ オク ノ イエ
3
内容書名
日影歯科医院
内容書名ヨミ
ヒカゲ シカ イイン
4
内容書名
ゾフィーの手袋
内容書名ヨミ
ゾフィー ノ テブクロ
5
内容書名
山荘奇譚
内容書名ヨミ
サンソウ キタン
6
内容書名
緋色の窓
内容書名ヨミ
ヒイロ ノ マド
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上品な恐さ
(2018/06/17)
あめんぼう/東温市立図書館
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6話からなる怪異短編集。
どの話もストーリー、結末共に、それほどの驚きや恐さはないのに、何となくぞわっとくる、魅力を感じるのは文章そのものの巧みさによるものだと思う。
その繊細な感覚による文章に、自然に想像をかきたてられ、何となくゾワッときた。
「面」
昔は大地主だった家に生まれ育った男性。
彼は子供の頃、母親に「農道の先に行ってはいけない」と言われていた。
大人になった彼がそこで目にしたものとはー。
「森の奥の家」
バスの事故で亡くなった親友と父親の住んでいた山荘を訪れた女性。
彼女はそこで当時の事を回想し、近くにある洋食屋に入るがー。
「日影歯科医院」
夫の浮気、離婚により傷ついた女性は従兄夫婦に誘われ、地方都市に移住する。
そこで、歯の銀冠がとれた彼女は「日影歯科医院」という陰気で古びた歯科を訪れる。
その待合室には老夫婦とその孫らしき子供がいた。
古い医院にしては夫婦らしき歯科医の治療は中々のもので、痛みもなく、とどこおりなく終わったが、後日、彼女はその歯科について従兄からある話を聞く事となる。
「ゾフィーの手袋」
夫の事を恋してたと思われるオーストリア人の女性。
主人公の女性は夫の死後、いるはずのない彼女の存在を身近に感じるようになる。
「山荘奇譚」
恩師の通夜のため、甲府市を訪れたテレビ局に勤める男性。
彼はそこでたまたま乗ったタクシー運転手にある宿を紹介される。
そこの女将は、ここの地下には幽霊がいて、浴衣を着て行くと必ず幽霊が現れると言う。
超リアリストの彼はそんな事は信じないが、後日その話を聞いて興味をもった後輩の女性がそこを訪れるがー。
「緋色の窓」
流産し、神経質になっている姉の面倒をしばらくみる事になった女性。
その高級住宅地を何故か姉は嫌っていた。
隣には妾をしている色っぽい女性が住んでいたが亡くなり今は空家になっている。
彼女はそこであるものを目撃する。
このレビューを書くので軽く読み返すと、何でもないと思われた最初の話はちょっと深く読めてきた。
話自体はどこかで聞いたような話とか、とりとめない話ばかりなんだけど、情景を想像すると恐くなる、という話ばかり。
それに、今回のように何度か読み返せば違う感慨がある、というのもお得感がある。
ちょっと物足りないものの、分かりやすい残酷さ、恐さでない分、全体的に上品さを感じた。
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貸出可 / 書庫一般書 / / /913.6/コ/ / 帯出可
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あめんぼう/東温市立図書館
どの話もストーリー、結末共に、それほどの驚きや恐さはないのに、何となくぞわっとくる、魅力を感じるのは文章そのものの巧みさによるものだと思う。
その繊細な感覚による文章に、自然に想像をかきたてられ、何となくゾワッときた。
「面」
昔は大地主だった家に生まれ育った男性。
彼は子供の頃、母親に「農道の先に行ってはいけない」と言われていた。
大人になった彼がそこで目にしたものとはー。
「森の奥の家」
バスの事故で亡くなった親友と父親の住んでいた山荘を訪れた女性。
彼女はそこで当時の事を回想し、近くにある洋食屋に入るがー。
「日影歯科医院」
夫の浮気、離婚により傷ついた女性は従兄夫婦に誘われ、地方都市に移住する。
そこで、歯の銀冠がとれた彼女は「日影歯科医院」という陰気で古びた歯科を訪れる。
その待合室には老夫婦とその孫らしき子供がいた。
古い医院にしては夫婦らしき歯科医の治療は中々のもので、痛みもなく、とどこおりなく終わったが、後日、彼女はその歯科について従兄からある話を聞く事となる。
「ゾフィーの手袋」
夫の事を恋してたと思われるオーストリア人の女性。
主人公の女性は夫の死後、いるはずのない彼女の存在を身近に感じるようになる。
「山荘奇譚」
恩師の通夜のため、甲府市を訪れたテレビ局に勤める男性。
彼はそこでたまたま乗ったタクシー運転手にある宿を紹介される。
そこの女将は、ここの地下には幽霊がいて、浴衣を着て行くと必ず幽霊が現れると言う。
超リアリストの彼はそんな事は信じないが、後日その話を聞いて興味をもった後輩の女性がそこを訪れるがー。
「緋色の窓」
流産し、神経質になっている姉の面倒をしばらくみる事になった女性。
その高級住宅地を何故か姉は嫌っていた。
隣には妾をしている色っぽい女性が住んでいたが亡くなり今は空家になっている。
彼女はそこであるものを目撃する。
このレビューを書くので軽く読み返すと、何でもないと思われた最初の話はちょっと深く読めてきた。
話自体はどこかで聞いたような話とか、とりとめない話ばかりなんだけど、情景を想像すると恐くなる、という話ばかり。
それに、今回のように何度か読み返せば違う感慨がある、というのもお得感がある。
ちょっと物足りないものの、分かりやすい残酷さ、恐さでない分、全体的に上品さを感じた。