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朝日新聞出版 2018.2
桐野 夏生
∥著
(17人)
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貸出数: 0冊
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竜王図書館 <1012307441>
貸出可 / 1F棚15/913.6オオーコ / / /913.6/キ/ / 帯出可
詳細情報
ISBN
4-02-251530-8
13桁ISBN
978-4-02-251530-8
書名ヨミ
ロジョウ ノ エックス
著者ヨミ
キリノ ナツオ
分類記号
913.6
価格
¥1700
出版者ヨミ
アサヒ シンブン シュッパン
大きさ
20cm
ページ数
462p
抄録
幸せな日常を絶ち切られ、親に棄てられた女子高生たち。ネグレクト、虐待、DV、レイプ、JKビジネス…。3人の少女は酷薄な大人たちの世界を、しなやかに踏み越えていく。『週刊朝日』連載を単行本化。
著者紹介
1951年生まれ。「OUT」で日本推理作家協会賞、「柔らかな頰」で直木賞、「ナニカアル」で島清恋愛文学賞と読売文学賞を受賞。2015年紫綬褒章を受章。
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痛々しい少女たち
(2018/06/25)
るなくん/網走市立図書館
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ネグレクト・虐待・DV・レイプ・・
薄幸な3人の少女たちの生き様は壮絶だ。なんとか1日を生き抜く姿は、どの子供にも絶対にさせたくない過酷さだ。次のページでどうか明るい未来があるようにと祈りながら読み終えた。
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リアルに痛い
(2018/06/16)
あめんぼう/東温市立図書館
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大人ー特に大人の男に搾取され、いたぶられる二人の女子高生の物語。
この物語に出てくる主な主人公は三人の女子高生。
その中の二人の女子高生ー真由とリオナの目線から物語は描かれている。
両親が夜逃げし、親戚のもとで暮らす真由。
そこは血のつながる叔父とヤンキーのような叔母がいて、真由には居場所がない。
それどころか、まともに食事も与えられず、高校は無理やり偏差値の低い公立高校に転入させられた。
「家」に帰るのが嫌な真由は夜、ラーメン屋のバイトをしている。
そして、ある日、「家」を出てそのラーメン屋に泊まりこむようになるが、そこで酷い目にあい、自暴自棄になっている所、リオナという女子高生と出会う。
リオナは義理の父親から性的虐待を受けている少女。
肉親である母親は彼女をかばう所か、父親の側についてリオナを責める。
家には居場所のないリオナは友達の家を渡り歩き、JKビジネスでお金を得て生活をしている。
そんな二人が狡くて醜い大人たちに騙され、搾取されていく様が描かれている。
この本を読んでいる時、ふと、テレビを目にした時、大人の男性が目に入り嫌悪感を感じた。
それくらい、ここに書かれている男性たちは酷くて、吐き気がするくらい醜悪。
そんな醜い大人たちにまるでいいように扱われている主人公たち、女子高生が本当に可哀相だった。
でも哀れっぽいだけではなく、彼女たちはそんな中でいろいろと学んで、たくましく生きようとしている。
そこにまだ希望を感じる。
今までこういう家出した少女や女性を扱った小説は途中で良心的な人に出会って・・・という、「やっぱ小説だね」という話が多かったけど、この話はそういうご都合主義できれいごとを書いたストーリーじゃない。
だから、読んでいてキツいし、痛くなるんだけど、現実、家もない。何もない。
持っているのはその若さと美しさという少女たちはこんな風になっちゃうんだろうって思う。
だからこそ、リアルに痛い。
終盤と結末は「どうなんだろう」ってなったけど、それは、そういう醜い大人たちにも一応大人の事情があって、そういうのを理解する余地もあるんだよっていう事かなって思った。
JKビジネスなんて、今時の言葉だけど、大昔から言い方は違うだけでこういうのはあって、女性ー特にまだ若い女性は弱い立場だし存在だとつくづく思う。
それをこういう痛さをもって見せてくれる桐野夏生さんはすごいし、センスいいと思った。
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薄幸な3人の少女たちの生き様は壮絶だ。なんとか1日を生き抜く姿は、どの子供にも絶対にさせたくない過酷さだ。次のページでどうか明るい未来があるようにと祈りながら読み終えた。
あめんぼう/東温市立図書館
この物語に出てくる主な主人公は三人の女子高生。
その中の二人の女子高生ー真由とリオナの目線から物語は描かれている。
両親が夜逃げし、親戚のもとで暮らす真由。
そこは血のつながる叔父とヤンキーのような叔母がいて、真由には居場所がない。
それどころか、まともに食事も与えられず、高校は無理やり偏差値の低い公立高校に転入させられた。
「家」に帰るのが嫌な真由は夜、ラーメン屋のバイトをしている。
そして、ある日、「家」を出てそのラーメン屋に泊まりこむようになるが、そこで酷い目にあい、自暴自棄になっている所、リオナという女子高生と出会う。
リオナは義理の父親から性的虐待を受けている少女。
肉親である母親は彼女をかばう所か、父親の側についてリオナを責める。
家には居場所のないリオナは友達の家を渡り歩き、JKビジネスでお金を得て生活をしている。
そんな二人が狡くて醜い大人たちに騙され、搾取されていく様が描かれている。
この本を読んでいる時、ふと、テレビを目にした時、大人の男性が目に入り嫌悪感を感じた。
それくらい、ここに書かれている男性たちは酷くて、吐き気がするくらい醜悪。
そんな醜い大人たちにまるでいいように扱われている主人公たち、女子高生が本当に可哀相だった。
でも哀れっぽいだけではなく、彼女たちはそんな中でいろいろと学んで、たくましく生きようとしている。
そこにまだ希望を感じる。
今までこういう家出した少女や女性を扱った小説は途中で良心的な人に出会って・・・という、「やっぱ小説だね」という話が多かったけど、この話はそういうご都合主義できれいごとを書いたストーリーじゃない。
だから、読んでいてキツいし、痛くなるんだけど、現実、家もない。何もない。
持っているのはその若さと美しさという少女たちはこんな風になっちゃうんだろうって思う。
だからこそ、リアルに痛い。
終盤と結末は「どうなんだろう」ってなったけど、それは、そういう醜い大人たちにも一応大人の事情があって、そういうのを理解する余地もあるんだよっていう事かなって思った。
JKビジネスなんて、今時の言葉だけど、大昔から言い方は違うだけでこういうのはあって、女性ー特にまだ若い女性は弱い立場だし存在だとつくづく思う。
それをこういう痛さをもって見せてくれる桐野夏生さんはすごいし、センスいいと思った。