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レビュー一覧 (5件)
cocoonさんの投稿レビュー/池田市立図書館
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貸出不可(未所蔵)
(5人)
1. 予想どおりに不合理[増補版]
早川書房 2010.10
ダン・アリエリー
cocoon さんの評価:
恥ずかしながら、行動経済学という言葉を知らなかったのですが、経済的合理性に基づいて行動すると考える経済学に対して、人の心のメカニズムにより必ずしも合理的な行動をするわけではないというか、不合理な行動をとるというのが行動経済学だそうで、実際の経済活動と良く整合していると思います。
この本では人間の経済活動について実験を行って不合理な行動を行うことを検証し、著者の経験も加えたりしながら記されていて、「なるほど!」と納得させられる事ばかり。私自身も自分なりの価値基準や購買行動をしていると思っていたのですが、単に最初に見た価格を基準にしているだけであったり、相対的な値付けに踊らされていたりと、行動を見透かされているようで恥ずかしい限りです。しかしながら、規則性がある行動であれば予測することができるので、より良い選択ができる可能性があるというのが救いでしょうか。
お金が絡むことにより社会規範が市場規範に切り替わるや、倫理の問題など、改めて考えさせられる部分も多く、大変勉強になりました。
恥ずかしながら、行動経済学という言葉を知らなかったのですが、経済的合理性に基づい...
図書
貸出可能
(1人)
2. 悪口のすゝめ
村松 友視‖著
日本経済新聞出版社 2012.12
cocoon さんの評価:
タイトルを見て「えっ!?」と思い、そのインパクト故に手に取ることが躊躇われたが、罵詈雑言をすゝめているわけではなく、愛情が見え隠れする悪口の話であった。
具体的には、サラリーマン川柳の家族限定版のような「愛するあなたへの悪口コンテスト」の優秀作品を選者が自身の体験を絡めたりしながら勝手な想像で解説しているもので、選ばれている作品が秀逸なのでくすっと笑ったり、想像を膨らましたりする楽しさがあることに加え、自分のイメージと違う視点からの解釈が示されたりするのでなかなかに面白い。
一遍の解説はそれほど長くないので、空き時間に少し読んで気分転換するもよし、面白くて一気に読んでしまったりするもよし。サラリーマン川柳がお好きな方は楽しめるかも。
タイトルを見て「えっ!?」と思い、そのインパクト故に手に取ることが躊躇われたが、...
図書
貸出可能
(1人)
3. 小説の読み書き
岩波新書 新赤版 1024 佐藤 正午‖著
岩波書店 2006.6
cocoon さんの評価:
私は読書家ではない。本編で登場する大作家の作品もほとんど読んだことがない。そんな私には書かれている内容の一割も理解できるものではないが、作家がいかに工夫して、もしくは考え抜いて一文を書いているかを知ることができ、大変興味深い。
「私」と書かれていてもこの私とあの私は違うなど、自分で文章を書く際には考えもしないこと。句読点を山のように打つ作家がいればほとんど打たない作家もいる。小論文の試験でこんな回答が出てきたらどんな点が付くのだろうと考えてしまう。
本書の最後で、作者が自身の著書について解説しているのがとても面白い。この一節があることで値打ちがぐっと高まっているように思う。などと言う前にコメントされている原作を読んで自分自身で考えるのが先の気がするが。
私は読書家ではない。本編で登場する大作家の作品もほとんど読んだことがない。そんな...
図書
(2人)
4. 自己プロデュース力
島田 紳助‖著
ヨシモトブックス ワニブックス(発売) 2009.9
cocoon さんの評価:
才能がない事に対してはどんなに努力しても実を結ばないけど、才能があっても努力の仕方が間違っていると結果に結びつかない場合もあるので、努力の仕方を教えましょうと。例えば、M-1グランプリは観客に受けることではなく審査員に高得点をつけてもらえるようにすべきものであると。2018年のM-1グランプリの決勝進出者が審査員に苦言を呈した事が話題になりましたが、本書の話を聞いていなかったのか、忘れてしまっていたのか・・ こんなピッタリな後日談が出てくるのも驚きです。
タレント養成学校の生徒向けの講演をまとめたものですが、世間一般にも通じる内容だと思います。自分では本書でいうところの5の努力はできそうにないのが悲しいところ。
才能がない事に対してはどんなに努力しても実を結ばないけど、才能があっても努力の仕...
図書
貸出可能
(3人)
5. 本を読む人だけが手にするもの
藤原 和博‖著
日本実業出版社 2015.10
cocoon さんの評価:
レビューは書かないつもりでいたのですが、本書の最後に「アウトプットが大切」とあり、おあつらえ向きに付録として50冊の書評?推薦文?があって、お手本まで掲載されている新設設計。ならばと、つたないながらもレビューに挑戦してみようと思わせられました。
端的に言ってしまうと、本を読むことは長時間かけてまとめられた知識や体験をわずかなお金と時間で我が物にできる素晴らしものなので是非読むべきであるが、どの本が自らに響くかはわからないので先ずは分野を問わず乱読しましょうという話で、何か新しい知見が得られるというものではないかもしれませんが、「これからの時代は情報編集力が大切」など、読書の先にあるぼんやりしたものを明確に言葉にしてくださっているので頭の整理に役立つ本ではないかと思います。
レビューは書かないつもりでいたのですが、本書の最後に「アウトプットが大切」とあり...
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