◆新着おすすめ本 2018.5号

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一般書(文芸書)

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『黒のショートショート 地球人が微笑む時』  山口タオ 著  講談社


作者の山口タオが30年間書き溜めた作品を厳選した、ショートショートの作品集です。わずか2ページで構成されるものや、短い中にもゾクッとさせられ、その後を自身で想像してしまうような作品ばかりです。中でも私のおすすすめは「二十歳になったら」です。
ほのぼのとしたお話を多く収録している『白のショートショート』も同時刊行されていますので、こちらも合わせて読んでみてください。 

 

一般書(実用書)

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『東京マニアック博物館 おもしろ珍ミュージアム案内 決定版』  町田 忍 監修  メイツ出版


東京にある一風変わった、コアな魅力満載なマニアック博物館ばかりを集めた一冊です。「コアすぎ!」「ためになる!」「ワクワク!」「感動する!」の4つのジャンルにわけ、風変わりな博物館をご紹介します。「目黒寄生虫館」「釣り文化資料館」「凧の博物館」など、足を運んでみてはいかがでしょう?

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『災害ボランティア入門 実践から学ぶ災害ソーシャルワーク』  山本 克彦 編著  ミネルヴァ書房

 

災害ボランティアは、被災地の復興において大きな力となります。しかし、その時々により求められることやできることがかわりどのような行動をとるべきか悩んでしまうのが実情です。本書は、災害ソーシャルワークの専門家である山本克彦氏が学生ボランティアを実践する人々の実践事例をとりまとめた一冊で、災害ボランティアについて知ることで動きにつなげる手助けとなる一冊です。

 

一般書(その他)

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『あの方を斬ったの…それがしです』  長谷川ヨシテル 著  KKベストセラーズ

 

真田幸村を討ち取った人物や、坂本竜馬を暗殺した人物を、あなたは知っていますか?この本は、世間ではあまり知られていない、歴史を動かした名もなき18人の実行犯について知ることが出来ます。歴史の面白みを、カジュアルに知ることのできる一冊です。

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 『あなたは絶対!運がいい 3』  浅見帆帆子 著  廣済堂出版


自分の気持ちに不安や心配事があり、すぐに解決出来ないことは、誰でも経験があります。そんな時は、いつまでも頭に留めておかず、モヤモヤし始めた時、目の前の事をストップしてまったく別の楽しいことに意識を向ける。本書は、「ちょっとした解釈の取り違い」について解説していて、実践的な話やそうなっていく過程を紹介。ネガティブな思いがなくなり、ワクワク感が増してきます。思いがかなう作者の引き寄せの法則を深く理解したくなるような一冊です。

ヤング・アダルト(中高生向き)

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『ウチのセンセーは、今日も失踪中』  山本幸久 著  幻冬舎


病弱な妹の言葉で漫画家を目指すことにした宏彦は、失踪癖のある大御所漫画家のアシスタントをすることになりました。連載を落とさないよう、宏彦はアシスタント仲間や担当編集とともに必死に頑張ります。そして、彼自身も新人賞の大賞を獲得しますが……。登場人物がそれぞれ個性的かつ魅力的な、楽しいお仕事小説です。

 

小学生向き

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『世界一おもしろい国旗の本』  ロバート・G・フレッソン 絵と文  小林玲子 訳  河出書房新社


みなさんは国旗を見ただけでその国の名前をいくつ答えられますか?この本は、旗の各部分の呼び方や、各国の国旗の成り立ち、現在私たちが目にしている国旗の前のデザインなど分かりやすく紹介しています。あの国の国旗にはそんな意味があったんだ!と新しい発見ができて、大人も楽しめる一冊です。

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 『コーヒー豆を追いかけて』  原田一宏 著  くもん出版


世界中で飲まれているコーヒーの豆について、いろいろな角度から紹介されています。植物としてのコーヒー豆についてや、コーヒーの歴史から始まり、現在のコーヒー農園が抱える問題まで、幅広く書かれています。熱帯林を切り開き、コーヒー農園にすることで自然環境にも温暖化などの影響を与えていることや、コーヒー豆の値段について、また、フェアトレードについてと、副題にある通り、地球が抱える問題が熱帯林でコーヒーを通して見えてきます。

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 『羽毛恐竜 恐竜から鳥への進化』  大島英太郎 作  真鍋真 監修  福音館書店


恐竜に羽毛が生えていた!1996年、中国で羽毛が生えている恐竜の化石が発見され、それから、恐竜から鳥への進化についての研究がされているそうです。この本では、羽毛恐竜の種類が紹介されています。あの有名なティラノサウルスも子どもの時、体の一部にも羽毛が生えていたのかもしれないと考えられています。また、鳥と同じような羽毛を持つ恐竜の中には、体の構造も似ているものもおり、それらの恐竜たちがどのように鳥へと進化していったのか、鮮やかな恐竜の絵と一緒に紹介しています。鳥は絶滅していなかった恐竜と考えたら…地球と生き物の関係にますます興味が湧きそうです。

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『失敗図鑑』  mugny 絵  いろは出版 編著  いろは出版


どんな人でも、生き物でも、失敗はしてしまいます。しかし、失敗は悪いものではなく、踏み台にしたり考え方を変えたりすることで、成功へつながったものもあります。失敗する、というのは嫌なものです。苦しかったり悲しかったり、恥ずかしいと思うかもしれません。ですが、失敗したと悲しむだけではなく、次への一歩として笑って前を向いてみると、涙から大きな虹がかかるでしょう。

絵本

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『じてんしゃがしゃがしゃ』   かさいまり 文  山本久美子 絵  絵本塾出版


自分が何歳から補助輪なしで自転車に乗れるようになったのかハッキリとは覚えていませんが、風を切って自転車で走る兄がとってもうらやましかった事を思い出しました。当時の私も確か父に自転車の荷台を後ろから押してもらってその瞬間を迎えられたことと、その瞬間のワクワク感がよみがえりました。何げないけれど貴重な体験であり、人生最初の自立体験なのかも知れません。おとうさんとの約束を頑なに守るゆうたがいじらしく、わが子の後ろ姿をみまもる眼差しのあたたかさが伝わってくる1冊です。

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 『のどぼとけさん』  尾崎美紀 作  ささきみお 絵  ひさかたチャイルド


ひるねをしているおじいちゃんののどのおくにみえたのは、ちっちゃなおじぞうさんみたいなのどぼとけさんでした。ぼくもほしいけど10年早いと言われてしまいます。のどぼとけさんと一緒に、最近元気のないおじいちゃんがいつも行っていたところをたずねることにしました。もどってくるとおじいちゃんは…。のどぼとけさんの話で、なつかしい私のおじいちゃんを思い出しました。

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『めがさめた!』  苅田澄子 作  たちもとみちこ 絵  鈴木出版


ぶたくんが地面をじっとみつめて待っていると地面からもこもこもこ・・・といろんな動物たちが「おはよう」と顔を出してきます。春の訪れを感じさせる一冊です。ぶたくんと一緒に次は誰が起きてくるかなとわくわくしながら読むのも楽しいと思います。

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