◆新着おすすめ本 2017.10月号

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一般書(文芸書)

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『訪問看護師さゆりの探偵ノート』  石黒順子 著  講談社


訪問看護ステーションで働く白井さゆりは、少しでも良質な訪問看護をしようと利用者のことを第一に考え日々きめ細やかなケアに気を配っています。そんな中、現代の高齢化社会における老人を利用した犯罪に直面し、さゆりはどう奮闘するのか…。ドキュメンタリーのようなミステリーですが、現職の著者ならではの訪問看護のリアルな実相が描かれている一冊です。

 

一般書(実用書)

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『大人のためのLINE徹底活用ガイド』  杉原葉子 発行  コスミック出版


LINEは、誰でも気軽にトークできるツールです。でも、知らないと思いがけない落とし穴が潜んでいます。トークを楽しむために詳しく6つのグループに分かれて説明されています。最近では、スマートフォン等を買った時に、使い方が載っているガイドブックは、付いてきません。インターネットで調べる、知り合いに聞くなどしないと知ることが出来ません。ましてや機械に弱い人は、なかなか理解に苦しみます。LINEで、「友だちかも?」「メンバーがいません」など、知らぬ間に見知らぬ友だちが増えています。でも、この一冊があれば知りたいことが解りやすく説明されていて、不安解消です。安心して利用できます。この本を読んで、友だちと無料通話を楽しんでください。

 

一般書(その他)

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『まちがいだらけの老人介護 心と体に「健康」をとりかえす82の方法』  船瀬俊介 著  興陽館


医療ジャーナリストの船瀬俊介氏が、日本の介護の問題点を指摘し、心と体に「健康」をとりかえす方法を提案しています。現在、自宅介護や老人ホームの利用、ヘルパーの雇用など家庭により様々な形で介護は行われているなか、真の介護とは何かを考えさせられる一冊です。 

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『甘酒ヨーグルト』  落合敏 監修  主婦の友社


甘酒は「飲む点滴」といわれ古くから親しまれています。そんな甘酒にヨーグルトの酸味を加えることで、さっぱりとした甘味と2つの発酵食品のパワーで、健康効果は驚くほどです。米こうじから作る甘酒はノンアルコールなので、子どもでものむことが出来て安心です。甘酒ヨーグルトの作り方やレシピも載っています。ぜひ家で作ってみてください。

ヤング・アダルト(中高生向き)

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『中学生になったら』  宮下聡 著  岩波書店


中学生時代のど真ん中にいる人、今から中学生になる人、また中学生のいる家族や学校関係に携わっている大人にも、おすすめの本です。3年間はあっという間のようですが、中学生時代が人生の中でも類を見ない激動と成長があり、それからの人生の土台となると、もと中学校教師だった著者が、生活、勉強法などから学ぶことの意味、進路について「大丈夫だよ」というメッセージをこめてアドバイスしてくれています。5章目の一緒に考えましょうの項では、友だち、部活、インターネットなどの悩み相談もあります。

 

小学生向き

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『生き物たちの冬ごし図鑑 動物』  今泉忠明 監修  汐文社


秋から冬に向かうこれからの季節、気温はどんどん下がっていきます。私たちと一緒に暮らしている動物たちは、何の心配もいりません。でも、野生で生きている動物たちには、エサや温かい寝床を探すのが難しく、生きるか死ぬかの大変な時期です。この本は、野生動物がどうやって厳しい冬を乗り越えているのかを教えてくれます。可愛いだけじゃない、厳しい自然の中で生きるたくましい動物たちの姿を見てください。

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『カレーの教科書』  石倉ヒロユキ 編集  シャンカール・ノグチ 監修  岩崎書店


みんな大好きなカレー。その味は家庭により様々です。具材にこだわったり、かくし味を使ったり、辛さを変えてみたり、ちょっとした工夫をすることで同じカレールーでもそれぞれの家庭の味へと変化していきます。私達にとってとても身近な料理であるカレー、その歴史や調理法、ルーのひみつなど、カレーにまつわる様々なことがらを、各教科ごとに写真やイラストを交えて紹介しています。

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『「逆上がり」だってできる!魔法のことばオノマトペ』  藤野良孝 著  大野文彰 絵  青春出版社


「オノマトペ」とはフランス語で擬音語、擬態語、擬声語の意味があります。この「オノマトペ」を使用するだけで、人間の「脳」に直接働きかけ、人の五感を刺激してくれるそうです。運動会シーズン到来ですね!「運動が苦手…」そんな子どもたちがこの魔法のこどば「オノマトペ」を叫んだり、唱えたり、つぶやいたりすると、からだに「スイッチ」が入ります!小学生対象の調査でも効果は実証ずみ。さあ、この本で楽しく「ヒミツの呪文」をマスターしちゃいましょう!個人的に「ニャ~」は思いがけない効果がありました。

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『わたしの苦手なあの子』  朝比奈蓉子 作  酒井以 絵  ポプラ社


転校生の本間リサはクラスの子とほとんど関わらず、いつも一人でした。その上、リサは心臓が悪いからプールに入れないと言って、水泳の授業はいつもお休みしていたのでした。ところが、主人公のミヒロは、リサがプールに入らない本当の理由を知ってしまいます。その後、夏休みの宿題として、自分の苦手なものを一つ克服するという課題が出たミヒロは、なかなか仲良くなれない「本間リサ」を克服することに決めます。

絵本

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『サイモンは、ねこである』  ガリア・バーンスタイン 作  なかがわちひろ 訳  あすなろ書房


ねこのサイモンはライオンやトラに似ているといいますが、みんなからは笑われてしまいます。さて、ねこのサイモンとライオン、トラ、チーター、ピューマ、クロヒョウの共通点は見つかるのでしょうか?コロコロとかわいいサイモンと、りりしいライオンたちの姿が生き生きと描かれています。動物園に行ったらネコ科と呼ばれる動物たちが本当にねこと似ているのか、じっくり観察してみたくなる一冊です。

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『もしかしてオオカミ!?』  ヴェロニク・カプラン 作  グレゴワール・マビール 絵  石津ちひろ 訳  岩崎書店


パパにオオカミの本を読んでもらう子ヤギ達。おはなしのなかで、オオカミの歯が「カチカチ」鳴ると、どこからか「カチカチ」という音が聞こえてきます。 そして、鍵をかけるシーンでも、おはなしと同じ音が。子どもたちは、「もしかしてオオカミ!?」と大パニックになってしまいます。

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『ぼくんちの ねこまた フーじぃ』  上野与志 作  青山友美 絵  ひさかたチャイルド


「フー」は、カズくんの家で飼っているとても長生きなねこです。年寄りのねこなので、カズくんは「フーじぃ」と呼んでいました。フーじぃは、30歳の誕生日に「ねこまた」という妖怪になりました。しっぽが二つに分かれていて、いろいろなものに化けることができます。カズくんそっくりに化けたり、ライオンに化けたりして、カズくんのピンチを助けてくれます。悪い人が来たときだって、フーじぃは負けません!どうやって助けてくれるか…読んでみてのお楽しみです。

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