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レビュー一覧 (545件)
るなくんさんの投稿レビュー/網走市立図書館
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図書
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(7人)
421. 百の夜は跳ねて
古市 憲寿‖著
新潮社 2019.6
るなくん さんの評価:
高層ビル清掃人の翔太の心情を独特の感性で描かれいる。
就活に挫折し死に直面した仕事を選んだが、ゴンドラは外であり建物の中の人からみれば、自分は「ないもの」だと感じる。
そんな日々の中仕事をしているとき、住民の老婆と目があった。そしてその内側に書かれたへ番号の部屋の老婆に会いに行く。
そこから彼女との不思議な依頼による交流が始まり、少しづつ、翔太の心に変化が起きる。
昔、ゴンドラに乗って仕事をしている風景を見たときのことを、「風が強く吹いたらこわいだろうな。」「あのゴンドラから見える景色をどんなんだろう」と思い出した。
都会暮らしの楽しさと寂しさが混在していた時だったし、そして自分の力がもう少しあるのではとの勘違いに気づいたころだったので、心情が重なった。
翔太、人生には、まだまだ、これから素晴らしい可能性があるのだからがんばれ!
高層ビル清掃人の翔太の心情を独特の感性で描かれいる。就活に挫折し死に直面した仕事...
図書
(5人)
422. 落花
澤田 瞳子‖著
中央公論新社 2019.3
るなくん さんの評価:
生真面目な音楽家の寛朝と平清盛との交流の物語。
読んでいく内に音に律され神妙となる。
「至誠の声」を求める寛朝と戦場の喧騒の中で誠の声に耳を澄ます清盛の会話は
音が奏でる想いが重厚の折り込まれていて、梵唄の知らない現代を生きる心にも染み渡った。
生真面目な音楽家の寛朝と平清盛との交流の物語。読んでいく内に音に律され神妙となる...
図書
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(36人)
423. さよならの儀式
8 Science Fiction Stories 宮部 みゆき‖著
河出書房新社 2019.7
るなくん さんの評価:
以前宮部みゆき氏が、自分が怖いと思うことを本にしているとインタビューで答えていたが、まさに未来版怪談を呈している。
1篇、1編の物語は上質で、読んでいく内にその世界に引き込まれる。
「母の法律」はとても理不尽と思い
「戦闘員」こんなことが起きたら嫌だな・・
「わたしとワタシ」ちょっと経験してみたい・・
「さよならの儀式」切ない・・
「星に願いを」単純に怖い・・
「聖痕」一番怖かったし現代の問題だろうと思う・・
「海神の裔」歴史は謎だ・・
「保安官の明日」未来で起きるかも・・と思うとこれも怖い。
以前宮部みゆき氏が、自分が怖いと思うことを本にしているとインタビューで答えていた...
図書
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(33人)
424. クジラアタマの王様
伊坂 幸太郎‖著
NHK出版 2019.7
るなくん さんの評価:
製菓会社に勤める岸氏は広報部員で、1件のクレーム処理の担当したことから、摩訶不思議な世界へと足を踏み入れる。
仲間の二人とともに夢の中で戦い、現実の世界で問題が解決されていく。
どんなアクシデントにも真面目に誠実に立ち向かう岸さん。
色々な摩訶不思議な展開がこの作者の魅力だ。
そして本の合間に差し込まれた絵の世界観が、絶妙に筋書きを盛り上げていく。
他の本にはない相乗効果でとてもおもしろかった。
おまけレビュー
ラストにこの本のタイトルの意味を知り納得する。
製菓会社に勤める岸氏は広報部員で、1件のクレーム処理の担当したことから、摩訶不思...
図書
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(19人)
425. カザアナ
森 絵都‖著
朝日新聞出版 2019.7
るなくん さんの評価:
いにしえの平安時代から石読・虫読・空読そして鳥読の特殊能力が子孫としてに引き継がれた4人。
能力はないが、ガッツある自由人の由阿(マム)と里宇・早久の二人の子供とともに、不思議ワールドで活躍するSFファンタジー。
未来世界は和を強調した観光特化の偽物の世界で、国民に無理をさせていた。
その権力にカザアナ(風穴)を開けるための小さな反逆行動をコミカルなタッチで表現。
最後はもう少し盛り上がりのある結末を期待したが、肩が張らず読め
全体的には面白かった。
いにしえの平安時代から石読・虫読・空読そして鳥読の特殊能力が子孫としてに引き継が...
図書
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(18人)
426. 美しき愚かものたちのタブロー
原田 マハ‖著
文藝春秋 2019.5
るなくん さんの評価:
松方幸次郎の破格の生き様は、同等の価値観を持ち、心を揺さぶる探求心、日本の未来を背負う青年たちへの未来を見据えた考えに基づいた行動力を伴う。
そして彼の思想に感銘し、その心意気に惚れた人々の絵画に対する情熱がひしひしと伝わってきた。
「松方コレクション」とはなんなのか・・・
どうして松方氏は絵画を収集したのか・・その謎を追う本。
彼の生涯と絵画の行方、そしてその絵画を守るために尽力した人たちの壮絶な記録に
もう一度、東京の国立西洋美術館に足を運びたくなった。
松方幸次郎の破格の生き様は、同等の価値観を持ち、心を揺さぶる探求心、日本の未来を...
図書
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(38人)
427. むらさきのスカートの女
今村 夏子‖著
朝日新聞出版 2019.6
るなくん さんの評価:
「むらさきのスカートの女」と勝手に友人になろうと付きまとう「黄色いカーディガンの女」の女の行動が不気味だ。
そして読み手も一緒にストーカー化していく。
なんとも不思議な感覚があった。
職場でのあるあるを感じつつ、「これからどうなる?」そして語り手に対して
「お前はだれ?」的な想いに纏われるところが面白かった。
「むらさきのスカートの女」と勝手に友人になろうと付きまとう「黄色いカーディガンの...
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(26人)
428. 平場の月
朝倉 かすみ‖著
光文社 2018.12
るなくん さんの評価:
青砥は50歳になったとき、中学時代に告白し振られた同級生の須藤と再会。
二人の関係は少しづつ距離感が変化していく。
親子の在り方、家族愛、病気に対する思い、夫婦の価値観、友人との関係も含めた
大人の恋愛が描かれていてその少しづつが詠み終えても、じわじわと心に染みる。
青砥は50歳になったとき、中学時代に告白し振られた同級生の須藤と再会。二人の関係...
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(18人)
429. マジカルグランマ
柚木 麻子‖著
朝日新聞出版 2019.4
るなくん さんの評価:
仮面夫婦の夫の死によって、理想のおばあちゃん像がこわれて酷評されるも、ものともせず突き進む。
夫の借金・世間の評価などあっさり吹き飛ばす正子さん。
したたかにに生きる姿が、痛快であり生きる力がすごい!
残された人生ではなく限りなく無限の可能性に
自分も頑張ろうと、読み手が元気がもらえる本。
仮面夫婦の夫の死によって、理想のおばあちゃん像がこわれて酷評されるも、ものともせ...
図書
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(33人)
430. 慈雨
柚月 裕子‖著
集英社 2016.10
るなくん さんの評価:
過去の事件に深い傷を持つ元刑事の神馬。
定年退職を機に四国へお遍路の旅に出る。
幼女殺害事件という重いテーマだか、同行した妻との会話は優しさに包まれる。
家族そして正義・・・守り抜くべきことは何かを問い向き合い苦しむ姿が胸を打つ。
読み手としても、時には犯人に怒りを覚え、時には被害者の家族とともに涙した。
過去の事件に深い傷を持つ元刑事の神馬。定年退職を機に四国へお遍路の旅に出る。幼女...
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